不動産投資の落とし穴!物件購入前に小屋裏をしっかり確認しましょう
知り合いの大家さんから頼まれました。
他社で買った物件の賃貸募集をしてほしいと。
とりあえず一度見せてくださいと中を拝見しましたら・・・絶句しました。
小屋裏(いわゆる屋根裏)を確認した所、母屋(もや)と言われる屋根を支える部材が白蟻に食われてスカスカになっているのです。
- ちょっとわかりにくいですが、雨漏り部分から水が浸入して腐食、白蟻が入ったようです。
- このように、非常にもろくなってしまっていました。
「母屋(もや)」とは?
母屋とは、垂木や野地板、防水紙、さらには屋根材を支える重要な部材です。
大きな荷重に耐える必要があるため、太くて頑丈な角材が使われることが多いです。
母屋は通常、屋根を構成する最下層にありますので、野地板や垂木よりも雨の影響を受けにくいはずです。
しかし、雨漏りを長期放置したり、小屋裏の熱気や湿気を逃がす機構がうまく働いていなかったりすると、傷んできてしまうのです。
母屋は屋根の奥まったところにありますが、小屋裏からは容易に観察することができますので、覚えていて損はありません。
- 「母屋(もや)」は、垂木を支える重要な役割を果たす部分です。
そのままにしては危険なため賃貸募集は見送りに・・・
大工さんに見てもらった所、『かろうじて屋根の形を保っているけど、地震が来たら一発で崩れるだろう』との事です。
とてもではありませんが賃貸募集は出来ません。
購入先である売主さんや仲介会社さんとよく話し合うようお勧めしました。
空き家投資家の皆様、小屋裏と床下はチェックしましょう!
最近では空き家投資に参入される個人の方も増えましたが、購入前に小屋裏と床下は必ずチェックすることを強くお勧めします。
かく言う私も面倒くさがって確認を怠ることが度々あるのですが、今回の件では本当に肝を冷やしました。
(ちなみに以前書いた勝山の物件でも小屋裏のチェックを怠った事で痛い目に合っています。)
小屋裏は押し入れの天井板(ベニヤ)を上に押し上げると簡単に外れる箇所があります。
そこから上半身を突っ込んで確認します。脚立が必要なケースが多いです。
また床下は、床下収納もしくは床下点検口があればそこから覗き込みます。
もし床下収納がなければ畳を剥がして下地の板(荒板)を剥がさなければ見られません。
これは結構手間がかかります。
特に売主さんがお住まいであればハードルはかなり高いです。
しかしながらこの確認を行わない事で、場合によっては一発で不動産投資の世界から退場させられる事もあり得ます。
慣れないうちは大工さんやリフォーム屋さんについてきてもらったりするのも良いと思います。
自分への戒めも含めて・・・購入前に必ず床下と小屋裏の目視点検を行いましょう。
弊社では引続き古い空き家を買取って再生する、空き家再生プロジェクトを推進しております。
空き家を処分したいお客様、空き家補修にご協力いただける業者様・職人様、是非お気軽にお声かけください。

北九州市を中心に福岡県全域で空き家の買取再生を行う「空き家再生プロジェクト」に取り組む不動産会社です。
他社に断られた物件、再建築不可、傷みが激しい物件の再生が得意です。
得意エリア:北九州市、宗像市、福津市、宮若市。
2019年6月創業。公益社団法人全日本不動産協会加盟。北九州市空き家管理事業者登録業者。福岡県空き家活用応援事業者。







