売却時の不動産会社・担当者の選び方

前回、「不動産を売却する際はどこに任せれば良いか」について記載しました。

今回はもう少し踏み込んで「売却時の不動産会社・担当者の選び方」について書いてみます。

 

売却時の不動産会社・担当者の選び方

(1)会社の規模で安易に選ばず、複数の会社に相談する。

(2)査定価格だけで選ばない。

(3)売却に向けたストーリーを語れるか。

(4)本当に売り手の立場で活動してくれるか。

(5)インターネットを積極的に活用しているか。

(6)社会人としての基本や不動産専門知識はしっかりしているか。

 

(1)会社の規模で安易に選ばず、複数の会社に相談する。

前回も記載しましたが、大手には販売力が強いと言うメリットがあり、地元密着の会社は地元の情報を密に握っているメリットがあります。

複数の会社に相談してそれぞれを見極めるのが大切です。

 

(2)査定価格だけで選ばない。

査定価格はその価格で売れることを保証するものではありません。

さらにある程度不動産会社の思惑を反映させることが出来ます。

例えば、相場2000万円の土地を3000~4000万円とする事は出来ませんが、

2200万円だとか2400万円くらいなら調整することが可能なのです。

媒介契約が欲しい業者は相場より高く出してしまえば良いのですから。

 

(3)売却に向けたストーリーを語れるか。

前回で詳しく述べたのでここでは省略させて頂きます。

お知りになりたい方は下記をご参照ください。

 

(4)本当に売り手の立場で活動してくれるか。

悲しい事ですが日本の不動産業界では、自社の収益を追求するあまり

売主様の利益と相反するような行為が今でも行われています。

査定に来た営業マンに「もし他社から問い合わせがあれば、売り囲いをせずに紹介してくれますか?」と

直球で聞いてみるのも良いかも知れません。その営業マンがどんな回答をするか観察してみてください。

 

(5)インターネットを積極的に活用しているか。

最近の買主様は殆どの方がインターネット経由で物件を探しています。

にも拘わらず売主様側の不動産業者がインターネットに疎いようではお粗末です。

自社ホームページがあるか。定期的に更新されているか。

ポータルサイトに物件を掲載しているか。確認する事をお勧めします。

 

(6)社会人としての基本や不動産専門知識はしっかりしているか。

不動産業界は出入りの激しい業界です。今あなたの目の前にいる営業マンは

実は先週まで全く関係のない分野で仕事をしていた人かも知れません。

また、比較的採用されやすい業界ですので社会人として基本が出来ているとは

限りません。ご自身の目で見極めてください。

「物件が売れたときの税金はどうなりますか?」など具体的な質問してみて

相手の回答の仕方を見るのも良いと思います。

 

 

6項目で書いてみましたが、要は目の前にいる営業マンが任せて良いと思えるかどうかだと思います。

不動産に関しての知識はプロには敵わないかも知れませんが、社会人として経験を積まれて来た方なら人を見る目はお持ちだと思います。

目の前の営業マンに、不信感とまでは言わなくても違和感や不安感があるのなら別の所をお勧めします。

「この人になら」と思える営業マン・不動産会社に出会えることをお祈りしております。