北九州で古い実家を相続したらどうしたらいい?その選択肢を徹底解説!

「古い実家の相続したはいいが、どうしたらいいんだろう・・・」。
弊社にお問い合わせいただいたお客様からよくご相談を受ける内容です。

せっかくなので、北九州近隣の不動産買取を専門とする弊社が、
同じお悩みをお持ちのお客様向けに、古い実家を相続した場合の選択肢をまとめてみました。

北九州の市場背景なども踏まえて、それぞれの選択肢のメリットデメリットもご紹介します。
遠方の実家を売却するポイント、共有名義で実家を処分する際の注意点も解説しますので、ぜひ参考にしてください。

そのまま維持管理する

一番多いのがこのパターンではないでしょうか。
やはりご両親とともに過ごした思い出の家には思い出がたくさん詰まっていますので、なかなか即処分するのも難しいですよね。
弊社にお問合せ頂くお客様も、ほとんどがなかなか手放せずにいらっしゃることが多いです。

 

維持管理するには費用と手間が必要

ただし、維持するとなると、どうしても費用と手間が必要です。

費用面ですが、最低でも固定資産税、それに加えて補修費用等の負担が必要です。
また、家の定期メンテナンス時に水道や電気が必要であれば、光熱費も維持に必要な費用として念頭に置く必要があります。

さらに管理の手間も必要です。人が住まなくなった家はあっという間に傷んできます。
特に、床のゆるみ、畳の腐食、室内のカビ、水道管の腐食などが進んでしまうと、維持するにしても売却するにしてもマイナスです。
それを防ぐためにも、まず、定期的に訪問し、風通しや掃除、植栽の手入れを行っていただくことが必要です。
また、自然災害も増えていますので、台風の時期には飛散防止策、北九州の場合、急な冷え込みの際には水道管凍結防止策など、季節に応じた対応も必要です。

弊社にご相談に来られるお客様は、特に夏の暑い時期の草刈りが大変だとおっしゃっていました。
水道契約や電気契約をしていない場合だと、エアコンの利いた部屋で休憩することも、シャワーを浴びて体を冷やすこともできませんので、とても大変です。

 

管理不十分だと「管理不全空家」「特定空家」に指定され指導・勧告を受けることに

さらに、現在、空き家を減らそうという国の方針もあり、空き家を適切に管理することが求められてきています。

令和5年12月の法改正により、「特定空家(そのままだと倒壊するような空き家)」に加えて、「管理不全空家(窓や壁が破損しているなど管理が不十分な空家)」も市区町村からの指導・勧告の対象となりました。
指導勧告を受けても状態が改善されない場合は、固定資産税等の軽減措置(住宅用地特例)が受けられなくなります。

詳しくは以下の国土交通省のサイトなどをご覧ください。

年々、空き家を維持管理することのハードルも上がっていく一方です。
大事な思い出のある実家ではあるのですが、もし維持管理するのであれば、相応の手間と費用と覚悟が必要な時代になってきたということですね。

 

賃貸物件として貸し出す

賃貸物件として運用するのは一つの選択肢です。
思い入れのある土地や実家を手放さずに、維持費を家賃から捻出することができる点がメリットです。
現在、あまり選択される方はいらっしゃらないものの、実は有用な手段の一つといえます。

ただし、賃貸物件として貸し出すには、乗り越えなければいけない壁もあります。

賃貸物件として貸し出すためには初期投資が必要

貸し出すためには、リフォーム費用などの初期投資を捻出する必要があります。

弊社では北九州で空き家を買い取り、再生する「空き家再生プロジェクト」に取り組んでいます。
経験上、30~40年ほど住んで水回りの設備を入れ替えていない戸建ての場合、最低限「残置撤去」「水道管の更新」「内装リフォーム」は必要になります。
あとは賃貸のニーズを調べてどこまでリフォームするか判断する必要がありますが、結構な額になることは間違いありません。

以下は弊社が取り組んでいる「空き家再生プロジェクト」で再生している空き家のBefore Afterの一例です。
こういう感じで、「借りたくなる家」を作っていこうとすると、初期投資は結構かかります。

上記写真の再生の様子の詳細はこちらのブログをご覧ください。

もちろんリフォームしても賃貸需要が少ない地域の場合はなかなか入居してもらえないリスクもありますのでそのあたりもしっかり調べる必要があります。

北九州の場合、平地が少ないため、平地で駐車場の確保ができる地域は賃貸が付きやすいので比較的チャンスがあります。
逆に、山手であったり、駐車場の確保ができない場合は、一筋縄ではいかないと思っていただいてもいいかもしれません。

難易度は高いものの、うまく運用に乗れば思い入れのある土地や実家を手放さずに副収入を得られる方法なので選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

 

実家を売却する

維持管理が難しい場合、売却するのも一つの手だと思います。
売却には、「仲介」で売り出す場合と「買取」で不動産会社に買い取ってもらう場合の二種類あります。

「仲介」で売却する

簡単に言うと、「仲介」とは、不動産業者に相談し、売却価格を決めて、不動産市場に売りに出してもらうようにする方法です。
不動産が売れた場合は、不動産会社に売却価格の一部を「仲介手数料」としてお支払いしていただくことになります。

「仲介」のメリットは、一般的に市場価格通りの金額で不動産を売却できる点であるといわれています。

しかし現状として、仲介の場合、つけた金額が高すぎるとなかなか買い手が現れません。
特に北九州では、空き家が増えていっていますので、市場価格通りではなかなか売れずに残っていく不動産が多いのが現状です。
買い手が現れるまでは、価値が下がらないように実家を維持管理し続けないといけないのも大変だとおっしゃるお客様が多いです。

また、いろんな広告(雑誌・インターネットサイト・現地看板)で売り出しすることになるので、「ご近所に知られたくない」という方にはこの方法は向きません。

 

「買取」で売却する

「買取」とは、不動産会社がそのまま買い取ってくれる方法です。
「買取」の場合、買主は不動産会社になるので、市場に売り出すことなくすぐに手放すことができます。
ご近所に知られずに手放せる点や、仲介の場合必要になる「仲介手数料」は支払う必要がない点もメリットです。

しかしその分、買取価格が仲介で売却する場合よりも低くなるのがデメリットです。
状況にもよりますが、高くても市場価格の7割程度になるのが一般的です。

また、買取の場合、不動産会社は買取後は新築用地として建売業者や注文住宅の業者へ売却するケースが多いです。
そのため、「人気のないエリア」や「がけや接道の問題で再建築ができない物件」などは買取を断られることが多いです。
とくに北九州では、がけや接道の問題で再建築ができない物件も多いので、買取業者を見つけるのは大変といわれています。

弊社では一般的に買取を断られるとされている物件でも積極買取させていただいていますので、何度も買取を断られてようやく弊社にたどり着いてくださったお客様から「やっと買い取ってくれる会社が見つかってほっとしました」いう声をいただくことが多いです。

弊社では「訳アリ物件」でも積極買取しています。お困りの方はご参照ください。

実家をどうするか悩んだら信頼できる不動産会社に相談しよう

これまで、実家をどうするか現状を踏まえながらご説明してきました。

お一人お一人の大事な思い出が詰まった実家です。それぞれのご事情もあり、すぐに何かを決断するのは難しいと思います。
弊社にご相談に来られるお客様も、皆様いろんな不動産会社に相談し、迷いながら結論を出していかれます。

弊社で買取させていただいたお客様も、「相続で悩んでいたけど買い取ってもらえて心がすっと軽くなった」、「思い入れのある実家だけに、再生して活用してくれる御社に出会えてよかった。さみしいけど、どことなく安心できました」など、いろんな思いを抱えていらっしゃいます。

年々、空き家を維持管理することのハードルも上がっていきますので、まずは信頼できる不動産会社を見つけ、ご相談されてみてはいかがでしょうか。