中古マンション リフォームの勧め2

予算が決まればいよいよ物件探しです。
その際に色々と希望の条件ってあると思うのですが、優先順位を付けることをお勧めします。

まだ物件探しを始めたばかりのお客様から内覧の際に言われる事があるのですが、「駅に近くて周りが静かで学校やスーパーが近くて、部屋からの眺望が良くて、収納が多くて・・・」お気持ちは痛いほど分かるのですが、そんな物件は中々ありません。なぜなら予算があるからです。

希望条件に色々とこだわり過ぎるとキリがないので、絶対に譲れない条件や妥協できる所出来ない所などを整理されているとスムーズに進むかと思います。

ちなみに私の場合、駅から徒歩10分圏内と4LDKと言うのは絶対に譲れない条件でした。予算は約1200万円以内ですが、少し間口を広げて1500万円以下かつ4LDKかつ福間駅徒歩10分圏内の条件にてat homeで調べてみた所、数件ありました。

全て内覧した結果、駅に近いとあるマンションがすっかり気に入ってしまいました。しかしながら売出金額が1480万円で予算オーバーです。

元付の不動産会社さんに連絡を取って、どのくらいの期間売れてないのか、売主さんに値下げの考えがあるのか確認します。数か月売れてなくて多少下げても良いとお考えのようです。

物件購入の際の価格交渉は「○○万円にして頂けるなら購入します。」の様に購入意思と共に交渉するのがマナーです。一般的には買付証明書の提出で行います。さらには価格の根拠を示すとベターです。

この辺りは気の利いた不動産会社さんなら上手く段取りしてくれます。僕の場合、幸い1200万円にして頂けるとの事でしたので購入することにしました。


ここで少し、契約の流れについてお話します。まずこの物件が良いな思った段階で、一旦リフォーム会社さんと現地打ち合わせしてリフォーム見積書を出してもらいます。

次に住宅ローンの事前審査を行います。
必要になるのはリフォーム見積書、物件資料、源泉徴収票、本人確認資料など。結果は数日で出ます。なお、事前審査でOKが出ていれば買付証明を出すときの説得材料にもなるのです。

売主さんと価格の合意が出来ればマンションの売買契約に進みます。この時に住宅ローン特約は必ずつけてください。もし住宅ローンの本審査に通らなかった事態を想定して、無条件で契約を解除できるのが住宅ローン特約です。さらに、決済日を契約日の一ヶ月程後にしておくと良いでしょう。本審査には2-3週間ほどかかりますので。

マンション売買契約と合わせてリフォームの方も工事内容を確定させて工事請負契約書を交わします。イオン銀行のリフォーム一体型住宅ローンの本審査にはマンション売買契約書及びリフォームの工事請負契約契約書の添付が必要となります。

本審査が通過すればいよいよ決済となります。通常、売主さん、買主さん、不動産会社に司法書士さんが集まって銀行で行うのが一般的です。

住宅ローン実行の時には、イオン銀行のリフォーム一体型ローンではリフォーム費用を含めた金額が実行されます。マンションの購入費用はそのまま売主さんに渡るので口座にリフォーム代金だけ残る形ですね。

リフォーム完了後にリフォーム会社に支払いをしますが、イオン銀行からリフォーム前後の写真、領収証、完了報告書の提出を求められます。

売買契約と並行してリフォーム契約を進めて行かなければならないので、リフォーム会社さんは対応が早いところ、なおかつ良心的な金額で施工も丁寧な所が望ましいです。

自身で中古マンションを買ってリフォームされる方が少ないのは、きっとリフォームを何処に頼んでいいか分からないからだと思います。

ただでさえ相場が分からないので提出された見積が適正かどうかも判断しにくいですよね。福岡の方でしたら良心的なリフォーム会社を紹介出来るのですが…。もっとリフォーム一体型ローンを多くの方が利用しやすくなれば良いなと願ってます。次回は具体的なリフォームの内容をご紹介します。 

(続く)