不動産売却の際はどこに任せればいいのか。

不動産を売却する時にどこの不動産会社に任せるか。

これは非常に重要な問題です。

どこに任せるかによって売却金額が数百万変わってくることもざらにあります。

 

「どこに任せたらいいの?」よく聞かれます。

「私に任せてよ」と言いたいところですが、お客さんの立場に立って考えてみます。

 

一般的に売主さんは物件の売却をする際、一括査定サイトなどで売却価格の相場を調べた後、多くの方が大手の不動産会社と地域密着型の地元の不動産会社に売却相談をします。

 

大手の不動産会社は取引実績が多く、広告を沢山打って販売する力があります。

売買が得意な大手不動産会社なら安心と言えそうです。

 

ですが、大手の不動産会社は地域のことや細かな情報を知っているか、と言うと意外とそうでもありません。

 

その地域に住みたい! と思っている買主様の多くは、購入したい物件の条件などを地域密着型の不動産会社に伝え、売り情報をいち早く手に入れられるようにしています。

 

ですから売主様にとっても、早く売れる可能性がある地域密着型の不動産会社に売却相談をしたり契約を結ぶことが大きなメリットとなります。地域密着型の不動産会社は「いち早く」「条件に合った物件」を手に入れられるチャンスがある、と言えるでしょう。

 

ところが実は、会社の規模よりも一番大切な事はその不動産会社および担当者の“資質”だと私は思います。

高値で売れるよう頑張ります!と、相場より高い金額の査定書を持ってきてあれこれ説明するのは簡単です。

しかしながら、「じゃあその査定額でどうやって売るの?」という売却戦略を提案してくる営業は非常に少ないです。

 

大切なの事は次の3点です。

・物件の良さを最大限に伝えられる写真を撮影する。

・訴求ポイントを整理する。

・いかに物件の露出を増やす。

 

最近の買主様はスマホやパソコンを使ってインターネットで物件探しをする人が殆どです。つまり写真の持つ重要性が非常に高まっているのです。一眼レフカメラおよび広角レンズは必須と言っても過言ではありません。

 

すでに売却査定を依頼されたり、媒介締結をしているとして、不動産屋さんは何で写真を撮りましたか?

外観・室内も含めてです。スマホや1-2万円前後の安いコンデジで撮っていたらやる気を疑ってしまいます。

 

LDKや主寝室など室内は広角レンズで撮影するかしないかで、まったく別の印象になります。実際に内見に来た時に写真で見た印象と違って逆にマイナスなのでは?と思われるかもしれませんが、案内がなければ成約もありえません。

 

例えば、旅行をする際の旅館やホテルなどでもよくある話で、楽天トラベルなどの予約サイトの写真ではすごい綺麗だったものの、実際行ってみたらそうでもない、というケースありますよね。

 

でも、のんびり過ごしたり、温泉に入ったり、料理が美味しかったりすれば、思い出にもなるし、「ああ、泊まって良かった」と結局なるわけです。

 

例えば新築分譲マンションの場合、街並みやモデルルームを撮影する際、何十万円もする機材を持ったプロに発注して撮影します。

 

買主様の中には、予算の関係から新築物件と中古物件を比較検討している方もいるわけです。それが、物件の写真を見た時に「やっぱり中古はそれなりだな~」と思われないようにするためにも、第一印象である写真は非常に重要度が高いです。

 

いかにその物件がよく見えるか?いかに問い合わせしたくなるか?という部分を突き詰め、綺麗な写真を掲載することで、ウェブサイトや折込チラシを見た時の問い合わせ率が変わります。ちなみに弊社では媒介契約頂いた物件に関して、写真は全て一眼レフ&広角レンズで行います。

 

次に物件の露出に関してのお話ですが、「弊社のホームページに掲載しまして…」なんてそんなのは当たり前の話です。一般的に高額と思われている「3%+6万円(+税)」の仲介手数料ですが、仲介業者側も実は結構大変なのです。

 

at homeやSUUMOなどポータルサイトで物件を探す人が多いですが、そこに掲載するのも当然費用がかかります。仲介業者も予算は限られてますし、自社で契約できなければ全て無駄金となってしまうのです。

 

全てのポータルサイトに掲載するのは難しいかもしれませんが、どの媒体にどの期間掲載する予定なのかは確認しておいた方がよいと思います。弊社では売却が決まるまで常に二つ以上のポータルサイトに掲載し続けております。

 

不動産の売却を数社に査定する際、査定金額ばかりに目が行きがちです。

当然、いくらで売れるかというのは一番知りたいところですし、今後のマネープランにも影響が出てくる話です。

 

しかしながら査定額がいくらになろうと、成約になるか否かは結局は”買主様あって”の話です。どうやって買主様を連れてくるの?という重要な部分を、不動産業者が考えているのか?いないのか?

 

あなたの家の金額はこれですよ、だけではなく、その先の展開をしっかり落とし込んでいる会社や担当者を見つけることが重要だと私は思います。