福津市学校新設の話

今日は福津市の学校新設について書きます。
福津市内の小中学校は近年急に児童数が増加しており、校舎増設などで対応してきましたが色々と問題があります。これを受けて市では近い将来に学校を新設する計画があります。

その話をする前に福津市の人口推移について確認した方が良さそうです。下のグラフはここ20年間の福津市の人口推移です。

市のホームページから数字を抜粋して表にしました。
2019年末で約66,000人となっており、2010年以降に急増しているのが分かります。

背景にあるのは福岡市の膨張です。平成元年の頃に約120万人であった人口が令和元年には160万人近くまで増加してます。福岡市内に家を建てるのが難しくなって来ると周辺地域の人口が増加してくるのです。

また郊外に新しく家を購入する層は子育て世代、特に小さい子供のいる世帯が多いのです。
つまり2015~2020年にこの世代が増えたという事は、10年後の2025~2030年に向けて小中学校の生徒数が急増することを意味します。下表は教育委員会推計値より児童生徒数将来予測を抜粋して表にした物です。

この数字がどれほどの物か、比較の為2018年3月1日の毎日新聞の記事を引用します。
「北海道千歳市の市立北陽小学校が学級数40、児童数1409人と全国一のマンモス校となっており、市は分離新設校を建てることになった。」2018年当時に全国一のマンモス校の児童数が1400人です。福間南小に至っては2019年現在で既に1400人近い児童数を抱えています。さらに10年以内に福間小や福間中では児童数が1800人を超えるまで増加すると予測されているのです。

福津市にとって大規模校解消は喫緊の課題だという事が分かります。この状態を受けて市では現在、学校新設を検討しています。時期は令和6年4月1日。候補地は竹尾緑地(福津イオンの南西隣)もしくは手光地区とされてます。

しかしながら学校新設には多額の費用が必要となります。市は今月にも財政見通しを示す計画です。
僕の家も正にそうですが、小さい子供のいる家庭にとっては非常に重要な問題です。
学校新設には五つの案がありますが、そこについては機会を改めて詳しくご紹介します。